こんにちは、フリーランスwebデザイナー(兼エンジニア)のみずほです。
つい先日会社を辞めたばかりな気がしているのですが、気がついたら来月でフリーランス歴丸1年になります。
フリーランスという働き方に注目が集まっている今の時代、SNSでフリーランスの方の発信を見て「あんな風になりたい!」と考える方は多いのではないでしょうか。
わたし自身、Webデザイン講師のお仕事もやらせていただくようになり、「フリーランスのwebデザイナーを目指しているのですが・・・」というご相談をいただくことも増えました。
ということで、今回はちょっとだけ先輩気分で(笑!)
今までご質問いただいた内容も含めて1年間フリーランスとして活動してきて感じた「フリーランスwebデザイナーのリアル」をテーマに記事を書いていこうと思います。
フリーランスWebデザイナーのお仕事内容・働き方・収入面などなど・・・。
この記事に書いてあることはフリーランス1年生として実際にわたしが経験してきたことです!
フリーランスを目指していれば、誰でも駆け出しの時期はやってくるもの。
お客さまとのご縁やもっているスキル・環境などで状況はもちろん変わってきますが、こんなフリーランスのwebデザイナーもいるんだな〜とリアルを感じていただければ嬉しいです。
ちなみに1年間フリーランスのWebデザイナーをしてきて、わたしの今の働き方はこんな感じです。
- フリーランスのWebデザイナー(最近は限りなくコーダー、エンジニアより)
- 基本は全てオンライン完結のお仕事(=どこでも仕事ができる)
- 仕事をする時間帯は、MTGなどのZOOMの時以外は自由
- 個人受注+企業との業務委託契約のお仕事をしている
今のところ、基本的には時間や場所に縛られず働けています。
目次
フリーランスwebデザイナーのリアル①仕事内容
フリーランスのWebデザイナーが実際にどんなお仕事をしているか、って知っていますか?
自分の得意分野や持っているスキルなどで仕事内容は変わりますが、ここではわたしが1年間フリーランスのWebデザイナーとして活動する中で感じたこと2つについて、お伝えします。
フリーランスWebデザイナーの仕事は幅広い
Webデザイナーというと、ホームページやランディングページなどのWebサイト制作を作る人!というイメージがありませんか?
わたしはもともと、Webサイトを作れるようになりたい!と思ってスキルを身につけ、Webデザイナーになったので「Webサイトをたくさん作るぞ〜!」と意気込んでいました。笑
ですが実際は、Webサイトをご依頼いただいたお客さまから「サイトとお揃いのデザインでショップカードも作れない?」などと印刷物のご依頼を頂くことも割とあり、ショップカードやリーフレットなどデザイン〜入稿まで担当したりしていました。
ちなみに、わたし自身が1年間で受けてきたお仕事はざっくりこんな感じ。
- Webサイト制作、バナー制作などのWebデザイン
- 名刺やショップカード、リーフレットのデザイン〜入稿などの印刷物
- 講座やマニュアルなどの資料制作
- メディア、サイト運営(アナリティクス分析、ライティングなど)
デザインツールを使えたりデザインの知識があると、Webデザイン以外でも活かせることがたくさんあります。
フリーランスは自分でサービス内容を決められる。
どんなお仕事を引き受けるかも自分次第。
自分の得意を売りにするもよし、求められるものをサービスにするのもよし!
この1年間フリーランスのWebデザイナーとして活動してきましたが、次の2つの理由からWebデザイナーだからと言ってWebデザインだけのお仕事をする必要はないと感じました。
- デザインのスキルは幅広く活かすことができる
- Webサイト制作だけではやっていけないと感じた(次の話に繋がります)
わたし自身、初めの頃はWebデザインにこだわりがちでしたが、お仕事の幅を広げることでいただけた案件もありました。
最初のうちは色々やってみて、自分の好きや得意を見つけて行くと良いと思います。
この1年の間にいろいろ経験してみて、自分のやりたいことがようやく固まってきました。
「Webサイト制作」だけではやっていけない!
わたしがフリーランスwebデザイナーになって、一番にぶつかった壁です。
もともとわたしはWebサイト制作がしたくてwebデザイナーになりました。
なのでとにかくWebサイト制作で生計を立てないと、と思っていたんですね。
フリーランスを目指す方や駆け出しのwebデザイナーさんから、こういった内容のご相談をいただくこともあるので、同じように悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
わたしが1年間フリーランスwebデザイナーとして活動してきてたどり着いた結論は「個人で受注してWebサイト制作をしている場合、Webサイト制作をメインに収入を安定させることはかなり難しい」です。
実際、毎月毎月途切れることなくWebサイト制作を受注して、ある程度稼いでいるフリーランスの方もいらっしゃいます。
ですが、それには高い「デザイン力+マーケティング力」が必須。
そしてそれが備わっている方は一握りだと思います。
Web制作の案件を求めているWebデザイナーが多い今の時代、安定してWeb制作を受注し続けることはなかなか難しいのが現実。
「Webサイト制作で安定する」という考え方を捨てることがフリーランスで安定する近道だと思いました。
どうしてもWebサイト制作で安定したい!という場合は、制作会社と業務委託でお仕事をいただくなどの方法もあります。
フリーランスで同じ悩みを抱えている方は、自分の気持ちや状況を踏まえてどうすべきか?考えてみてくださいね。
フリーランスwebデザイナーのリアル②働き方
と思っている方は多いのではないでしょうか。
わたしもSNSでそのような働き方をしている方々を見てきて、そのイメージがありました。
が、フリーランスになれば誰もかれもが時間にも場所にも縛られずに働くことができるわけではなく、「フリーランスになる」+「理想の働き方をするために選択をしていく」必要があるなと実感しました。
フリーランスは会社員と比べると自由が多いですが、時間と場所に縛られて働くこともあります。
ちなみにわたしは、「時間や場所に縛られずに働きたい」「あくまでプライベートがあっての仕事」というスタンスなので、フリーランスは自由なのか?という点に着目して記事を書いていますが、この働き方が正しい!万人にとって幸せ!とは思っていません。
フリーランスになった理由や目的は人によって違うので、それぞれが自分自身の納得のできる働き方ができるといいですね^^
フリーランスwebデザイナーの働き方は人それぞれ
フリーランスにも様々な働き方があるって知っていましたか?
わたしは知りませんでした。(というか考えたことがなかった・・・!)
ざっくりとですが、例をあげます。
- 企業からの業務委託でフルタイム働く
- 企業からの業務委託+個人のお仕事
- 100%個人のお仕事
契約内容にもよりますが、一般的に❸>❷>❶順に自由度は下がると思います。
ただ収入面での安定は❶>❷>❸の順に高いです。
自由度を取るか、安定を取るか、この辺はかなり悩みポイントですよね。
❸で安定できるのが一番良いような気もしますが、かなりハードルが高い・・・!
ちなみにわたし自身は❷の働き方になるかと思います。
ただし毎月固定で働くという契約ではないので、限りなく❸に近い❷という感じでしょうか。
フリーランス=「自由」ではない
あなたにとっての「自由」って何でしょうか?
わたしにとっての自由はざっくり①時間や場所に縛られずに働く②人間関係の2つなので、この観点からお伝えしますね。
結論からお伝えすると、フリーランスでも「時間や場所に縛られること」はあります。
(=完全に自由!!ではないということ)
Webデザイナーの場合、お客さまからのヒアリングなど。
オンラインで完結する場合もあれば、対面でのミーティングが必要になることもあります。
わたしはWeb制作以外にもお仕事をしているので、他にも時間や場所に縛られることは多くあります。
完全に自由!を目指すなら、Webデザイナーではなくブログ運営などの方が向いているかな〜と思ったり。
人間関係については、わたしの場合は一人で黙々作業するお仕事が多かったり、対面で人と会うということがないのでかなり自由気ままです。(今の時代、飲み会もないですしね・・・!)
ただ交流がなさすぎると、たまに無性に誰かとお話ししたくなります。笑
タイミングによっては講師のお仕事の一環で受講生の方とお話ししたりするので、それがかなりリフレッシュになっています!!
フリーランスは一人ブラック企業になりがち
フリーランスはある程度時間や場所に縛られずに働けるというメリットがある反面、仕事とプライベートの境がなくなって一人ブラック企業になりがちです。
わたしは人一倍心配性なので(納期が近いのに終わるか微妙だと夜寝るときも頭から離れなくなる…笑)、会社員時代それで苦しんでいた経験があるので、比較的お仕事はセーブできている方だと思います。
ですがそれでも最初の方はやっぱりいっぱいいっぱいになってしまった時期もあるし、実際周りにもそういった方はたくさんいらっしゃいます。
フリーランスだとお仕事をいただけることが嬉しくて、あれもこれもお客さまのスケジュールに合わせて受けがちです。
ですがそれだと自分自身も苦しいし、ギリギリで対応するとミスも多くなるなどお客さまにも迷惑をかけてしまったり、誰も幸せになりませんよね。
わたしなりに1年間フリーランスとしてお仕事をいただいてきて「フリーランスで一人ブラック企業にならないために意識すべきこと」をまとめてみました。
- 今抱えている案件を可視化する
- ご依頼を頂いたら、一度持ち帰って落ち着いてスケジュールを確認
- 必要に応じてスケジュール調整をする
①は本当に重要!
案件やタスクの管理は、フリーランスにとって必須です。
いろんな便利ツールもあるので、ぜひ試してみてください〜!
フリーランスwebデザイナーのリアル③収入の話
「webデザイナーは稼げる」は嘘?!
「Webデザイナー=未経験でも稼げる」というイメージがありませんか?
Webサイト制作はクラウドソーシングなどではかなり安く金額で依頼が出ていたりしますが、やり方次第ではそこまで経験がない方でも、5万〜20万ほど稼ぐことができます。
なので「副業」としてなら、稼げる方なのではないでしょうか?^^
わたしも副業でWebデザイン(Webサイト制作メイン)のお仕事を受けていたので、会社のお給料とは別に数万円の収入があるのはすごく嬉しかったです。
ただ、会社員をしながらWebサイト制作の副業はめちゃめちゃ大変でした!!
大変ではあるものの、しっかりと責任もって最後まで対応できるのであれば、Webデザインと副業はとっても相性が良いと思います。
ただし、webデザインをメインに収入を得ようと思うなら話は別!
「サイト制作1件○万円」と見ると一見稼げる職種のように思えますよね。
ですが新規でWEBサイト制作する場合、大きく分けても
①ディレクション
②デザイン
③コーディング
の作業が必要になります。細々とした作業もかなりたくさんあるため、期間は2~4ヶ月かかる場合が多いです。
単純に計算すると、もし15万円でWebサイト制作を受けて、2ヶ月かかる場合は月7.5万円。2~3件一気に受けてやっと15~22.5万円です。
(ちなみに15万という価格は適当ですが、昔は駆け出しさんだとこのくらいで受けてた印象)
自分で集客している場合、フリーランスだと毎月安定して2~3件受注できる保証もなく、0件なこともあるかもしれない。
こうやって考えると会社員の頃と比較してそんなに変わらないorむしろ少ないかもと思いませんか?
つまり簡単に楽に稼げる仕事なんてないんです!!ということを声を大にしてお伝えします・・・!
会社員時代と比べて収入は〇〇
会社員からフリーランスを目指しているとすごく気になるのが、収入は会社員時代と比べて上がるのか?ということ。
わたし自身も気になっているのですが、次の2つの理由で比べるのがすごく難しいです。
- フリーランスの収入は毎月変動する
- 働く時間も会社員時代とは異なり1日8時間ではない
業務委託などで固定のお給料をいただいているのでなければ、フリーランスの収入は毎月変動します。
仕事量だけでなく、お支払いのタイミングもお客さまによって異なるので、たくさんいただく月もあればそうではない月もある。
そして働く時間も会社員時代とは同じではないので、毎月これだけ増えた!とか減った!というのは明確にはわかりません。
体感としては、今のところは増えたかな??という感じです。
フリーランスはやっぱり不安定?
先述した通り、働き方によりますが思っていたよりは安定した収入を得ることは可能そうだなと感じています。
ただそのためにはたくさんいるフリーランスの中から自分を選んでもらわねばなりません・・!
どのような強みがあるのか、自分に依頼することでどのようなメリットがあるのか、きちんとクライアントに知ってもらうことが大切です。
下記は株式会社ニュートラルワークスさんの記事ですが、フリーランスWEBデザイナーを目指す方はこちらも参考にしてみてください。
フリーランスWebデザイナーとして必要なブランド性を構築していくための方法を6つのステップで解説してくれています👇
フリーランスのWEBデザイナーとしてのブランド性を構築する「6つ」のステップ
フリーランスWebデザイナーのリアルを知って、わたしは今後どうするのか
いろいろ書いてきましたが、1年間フリーランスのWebデザイナーとして活動してきて「会社員からフリーランスになってよかったな」と思っています^^
お仕事にみ会社員時代と違ったやりがいがあり、充実感もとってもあります。
ですが、フリーランスとしてはまだまだ満足できていない状態なので、引き続きがんばろう〜〜〜〜!